四国を代表する吉野川河口の徳島市内に入ると、広々とした川幅に、豊富な水が流れる景色を目にすることができます。その河川敷で毎年開催される吉野川フェスティバルは、3日で5万人が訪れる徳島を代表するイベントです。しかし、これほど沢山の人が集まり、食べたり飲んだりすると、沢山のゴミが発生します。吉野川フェスティバルは、この問題を解消しようと、ゴミゼロエコイベントを目指した取り組みをはじめました。
到着してまず驚くのは、「エコランド」の横断幕です。会場中央部分には、ゴミの分別回収ステーションがあり、中では、ボランティアスタッフがゴミの分別箱を準備していました。イベントでは、食べ残しや飲み残しにはじまり、お皿、スプーンなどの食器類、ビニール袋など沢山のゴミが発生します。
そのゴミを少しでも減らすため3年前からは、リユースカップを導入しました。現在、すべての飲み物での利用には至っていませんが、ビールを注文したお客さんはビール代金に100円を上乗せして支払い、返却すれば100円が戻る形で運用されています。これは、一般的にはデポジットと言われています。
今年の実績ですが、3日間で使われたカップはおよそ5,000個、そのうち戻ってこなかったのは200個程とお聞きしました。ほとんどの方は、使ったリユースカップを返却ステーションに戻しに来てくれるのです。おそらく四国内のイベントで、これほど多くのリユースカップを使ったイベントはないと思います。時を同じくして、今年は京都の祇園祭りでリユースカップが使われたそうです。
ボランティアをはじめ、さまざまな主体が関係するイベントゆえに、新しいことを導入するのは簡単ではありません。そこを1つ1つクリアしながら、ゴミゼロイベントが達成されるよう今後も応援しています。
高知県中土佐町では、川や海が汚れる原因となっている家庭や商店からの排水を浄化しようと、「よろずai」を使った取り組みが官民協働で展開されています。
※「よろずai」は、「えひめAI」と同じ製法でつくられた環境浄化微生物です。
現在、各家庭でも簡単に取り組めるため、「自分たちで作って使う」を原則として住民主体による普及が進んでいます。また、2008年12月より町内の障害者施設で、「よろずai」の製造・販売を開始しました。
【参 考】高知県ホームページ(地域の元気応援団)
正法寺川を考える会は、平成20年度の地域環境保全功労者表彰にて環境大臣賞を受賞されました。
平成9年の発足依頼、毎月の河川清掃を実施するとともに、野鳥観察や水質調査、エコウォッチングなどを開催。また、藍住小学校と連携した体験型環境学習にも取り組んでいます。(写真は清掃活動の様子)
【資 料】小学校との環境学習「平成20年度学社融合活動」
【サイト】環境省ホームページ
相愛は、平成15年10月、「高知県ふれあいの道づくり支援事業」における「ロードボランティア」の認定を取得しました。
内容としては、「県道重倉笠の川線」の「高知市重倉(小坂峠)〜久礼野(市境)間」の延長3.0km区間において、毎月第1月曜日に参加可能な従業員による早朝清掃活動を実施しています。
【協働団体】
高知県
徳島銀行は、平成12年3月から吉野川北岸の四国三郎橋から新正法寺樋門区間の800mを担当区間として、この区間の清掃・美化活動を定期的に実施しています。
〜アドプト・プログラム吉野川とは〜
アドプト・プログラム吉野川は、吉野川を愛する自治体・企業や団体・個人で組織する吉野川交流推進会議をコーディネーターとして、平成11年にスタートした吉野川流域に暮らす人たちが自分たちの手でかけがえのない吉野川を守ろうというボランティア活動です。
アドプトした企業や住民グループは、吉野川の土手や河川敷を子どもに見立て、その一定区間と流域の企業や住民グループが養子縁組(アドプト)し、担当する区間の清掃・美化活動を定期的に行ないます。また、吉野川の土手や河川敷には企業や住民グループの名前を記した看板が立ちます。
【協働団体】
吉野川交流推進会議、行政等