このコーナーで昨年6月に紹介した“うどんを循環させる”というコンセプトで、廃棄されるうどんを活用し、環境に優しい循環システムの構築を目指す「うどんまるごと循環コンソーシアム」が、今年度は新たなプロジェクトに取り組んでいます。
そのプロジェクト名は『うどん県。さぬき油電化プロジェクト』。うどん残さを原料に、産業機械メーカーのちよだ製作所(高松市)のプラントを使用して、バイオエタノールから燃料(油)や液肥から畑の燃料(肥料)、バイオガスから電気の生産や利用等を行います。
また、うどん店や学校などに働きかけて生産物の活用を呼びかけたり、食育や環境学習を通じた普及啓発活動、環境イベントでの広報活動にも取り組んでいます。
【関連】
・うどんまるごと循環プロジェクト ホームページ http://udon0510.jp/
・(参考:四国のすごい!!2012年6月22日掲載)
「うどん県」それだけじゃない「環境県」!廃棄うどんからバイオエタノールやメタンガス、液肥を生成して再循環!!
http://4epo.jp/modules/shikoku_sugoi/index.php?page=article&storyid=74
徳島県では、現在「生物多様性とくしま戦略案」に対するパブリックコメントを行っており、この機会に戦略について、さらに関心と理解を深めていこうという、意欲的な場でした。関西広域連合と生物多様性かんさいの関係者からも意見発表があり、企業との連携強化や戦略実現のための推進体制について、さらに、徳島が関西の食の担い手としてアピールするためのアドバイスなどが出され、生物多様性を経済面でも売りにしていく姿勢が示されていました。
徳島では、生物多様性の保全活動を行っている22の市民団体から成る「生物多様性とくしま会議」が、戦略の策定方法を県に提案し、10回に及ぶタウンミーティングを開催して県民の意見を汲み上げるなど、市民団体と専門家の連携のもと、行政との協働によって戦略作りが進められ、全国からも注目されています。
戦略案には4つの方向性が示された上で、14の目標を定め、その実現のための55の行動計画が盛り込まれており、いかに実行性を高めるかという熱意が伝わってきます。
戦略案に対するパブリックコメントは8月23日まで受け付け、10月に戦略が策定される予定です。生物多様性とくしま会議は、戦略実現のために、すでに人材育成と自然環境のモニタリングの仕組みづくりを進めており、並行して「事業活動と生物多様性の啓発推進」を更に加速させる方針で、今後の展開がさらに注目を集めそうです。
関連サイト
◆「生物多様性とくしま戦略案」パブリックコメントの募集
→ http://www.pref.tokushima.jp/docs/2013072200207/
◆生物多様性とくしま会議
→ http://tokushima-kaigi.aicon-tokushima.co.jp/
全国に先駆けて「ゼロウエイスト宣言」をし、2020年までにごみをつくらない社会を目指している徳島県上勝町に、食料品等を量り売りするお店「上勝百貨店」が開店しました。店内では、塩、砂糖はもちろん、醤油、小麦粉、パスタ、ドライフルーツ、七味唐辛子の他、地元の野菜や産品等約100品目がおしゃれな容器に入れられ量り売りされています。容器を持参すれば必要な量だけ販売してもらえるので、包装ごみの削減や買いすぎによる無駄を減らすことにつながります。定休日:毎週木曜日
【関連】上勝百貨店
https://www.facebook.com/Kamikatsudepartment
徳島県藍住町の全小学校、ユネスコスクール認定!
国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部はパリ)は、教育分野で交流を図る「ユネスコスクール」の加盟校に、徳島県藍住町の4つの小学校を県内で初めて認定しました。
ユネスコスクールは、ユネスコ憲章の理想を実現するために1953年に発足され、伝統文化継承や環境教育、異文化交流などユネスコが主導するESDの推進に取り組んでいます。
藍住町の4校は、平成24年(2012年)6月に徳島県教育委員会を通じて加盟を申請しました。徳島県ならではの「藍染」「阿波踊り」などの文化継承や「春人参」の栽培、地元を流れる川をフィールドにした「河川環境」などの活動が評価されました。
2012年11月15日、藍住町役場で伝達式があり、県教育委員会から4人の校長先生に認定証が手渡されました。
4校の活動の取り組みについては、こちらをご覧下さい。
ユネスコスクールについては、こちらをご覧下さい。
美馬ソーラーバレイ(株)は、(株)ガイアパワーや美馬ソーラーバレイ社長、(株)E・コミュニティ[市民がつくるエネルギー(Cエネ)の会]の出資によって設立され、市民からの資金提供も受けて、徳島県美馬市に設置したメガソーラー発電所にて2012年12月より発電を開始しました。
この発電所の発電容量は1,189kWで、一般家庭の約350軒分。市民参加型の取組として、徳島市、吉野川市、美馬市の個人48人とCエネの会が、一口50万円の私募債(年利4%、償還期間8年)を引き受け、運営されています。
【資 料】美馬ソーラーバレイ チラシ[PDF]
【関 連】市民がつくるエネルギーの会 HP ・ Facebook
株式会社ガイアパワー HP