NPO法人NPO84はちよんプロジェクトは、高知県の森林率84%という「山しかない・・」というマイナスのイメージを、「山がある!」というプラスに変え、「84はちよん」を豊かさのメッセージとして高知県の新しい価値・財産とし、山が経済をうみ、山で働く人たちが元気になる活動に取り組んでいます。
NPO法人NPO84はちよんプロジェクト ホームページ http://www.kochi-84project.jp
■ 事業型の取り組み
84はちよんプロジェクトでは、「84はちよん」を、豊かな高知県をひとことで表す、新しいコミュニケーションメッセージとした、ライセンス事業に取り組んでいます。
具体的には、「84はちよん」ロゴを設け、このロゴを環境教育や観光のメッセージとして商品等へ使用してもらい、それらの商品の販売額の数%を協賛金として寄付する仕組みを作っています。
(2種類の「84はちよん」ロゴ)
■ 取り組みのへ反応
多くの人たちがこのプロジェクトのコンセプトへ共感してくれており、84にちなんで8月4日に行っているイベントへは、2012年は250人もの参加がありました。
■ 様々な商品
「84はちよん」ロゴをつかった商品としては、炭に手ぬぐい、ヒノキ間伐教材、ハコハウスやCO2のカンヅメなどなど様々です。日々の生活に、環境教育にとユニークな商品が続々開発されています。詳細はホームページをご覧下さい。
84はちよんバイオマス脱臭炭(左)と84はちよんCO2のカンズメ(右)
NPO法人土佐の森・救援隊は、高知県内の森林等を対象とした適正な森林整備を推進し、小規模な林業の復活・再生や高齢者福祉としての薪の配達事業、東北での副業型自伐林業(副業として自分の山を自分で管理する林業家)の養成活動などに取り組んでいます。
NPO法人土佐の森・救援隊のホームページ http://mori100s.exblog.jp/i19/
■ 事業型の取り組み
林業において、木材の価格低迷のために自伐林家の減少が著しく、間伐などの森林整備が進んでいない現状があります。
この問題を改善するため、土佐の森・救援隊は間伐材を持ち込んでくれた方へ1トンあたり3千円とモリ券(地場産品交換券)を付加して買取っており、持ち込まれた木材は、紙の原料として売却したり、薪に加工して販売しています。
自伐林家による持ち込みの様子
モリ券サンプル
■ 取り組みの成果
この仕組みの導入によって、間伐は自伐林家や森林ボランティアに参加した人たちが空いた時間に出来る小遣い稼ぎとなっています。間伐材を持ち込む人は増えてきており、現在100名以上の方による持ち込みがあります。結果的に、間伐作業などが増え、森林保全が進んでいます。
■ 助成金を活用して山間部の高齢者支援を
間伐材による薪の一部は、林業の衰退や住民の高齢化などから薪の入手が困難になってきたことを受け、土佐の森・薪倶楽部と連携して薪風呂を使っている高齢者の世帯へ無償で提供しています。