いま、高知県の森林・林業、木材流通にとって、その有り様を大きく変えるであろう事態が進行している。県産業振興計画と国の「森林・林業再生プラン」のもとに、大量の原料確保を目指す県外巨大製材企業の進出がそれである。
流域によっては「一極集中」ともなる大量の木材需要は、否応なく既存の木材生産・流通の仕組みの再編をもたらす。それがどのような意味を持つのだろうか、苦境にあえぐ高知の森林・林業にとって“カンフル薬”となるのだろうか、あるいは“陰”の部分は克服できるのだろうか。
専門家の基調講演により九州等の先発地域の事例を学ぶとともに、関係者の意見を交換するなかで、高知県の森林・林業の課題と再生に向けて共通認識を深めたい。
【日 時】
2012年6月9日(土)13:30〜17:00
【会 場】
四国森林管理局大会議室 高知市丸の内1-3-30 高知城西側(入場無料)
【内 容】
■ 基調講演 遠藤日雄(鹿児島大学教授)
「国産材製材の大規模化が地域の森林・林業に与える影響」
遠藤氏の主要著書「不況の合間に光が見えた―新しい国産材時代が来る」(2010 年)
「現代森林政策学」(2008 年)、「スギの行くべき道」(2002 年)
■ パネルディスカッション 「高知の森林・林業の再生戦略と課題」
(あいうえお順)
大野靖紀(高知県林業振興・環境部副部長)「林業行政の新たな取り組み」
戸田文友(高知県森林組合連合会会長)「新たな供給体制の強化と課題」
半田州甫(とされいほく副社長) 「素材生産の現場から見た課題とあり方」
福田真苗(土佐林業クラブ会長) 「林業経営者の視点から」
松本美香(高知大学農学部講師) 「四国の木材流通の現状と課題」
アドバイザー 遠藤日雄(鹿児島大学教授)
コーディネーター 川田勲(高知大学名誉教授・高知県緑の環境会議副会長)
【主 催】
高知県緑の環境会議(問い合わせ先088-872-5378)
※環境活動支援センターえこらぼからの情報です http://goo.gl/RlIhJ