今回は希少魚となってしまったカワバタモロコを取り上げます。カワバタモロコは、静岡県から岡山県までの本州太平洋側と瀬戸内海側、四国は徳島県と香川県、九州は福岡県と佐賀県からそれぞれ記録されている、日本固有種のコイ科の淡水魚です。全長は約3−6cmと小さく、夏の繁殖期には雄が黄金色になるのが特徴です。香川県ではため池を中心に生息していますが、環境の改変やオオクチバス・ブルーギルなどの肉食性外来魚の侵入等で生息数が激減し、2010年には香川県希少野生生物の保護に関する条例に基づく「指定希少野生生物」に選定されました。近い将来の絶滅が懸念され、保護対策が緊急に求められています。
今回の講座では、カワバタモロコの形態と生活史、1945年以降の香川県における動向と全国的な生息の現状、保全活動の実際について事例を交えて分かりやすく解説します。あわせて当日は、カワバタモロコを水槽展示します。
普段はひっそりとくらしているカワバタモロコを同じ目線から見つめ、人間と生きものとの豊かな関わりについて考えてみませんか。
【日 時】
平成23年10月22日(土) 13:30〜15:30
【場 所】
e−とぴあ・かがわ BBスクエア(高松市サンポート2番1号高松シンボルタワー棟5F)
【講 師】
橋本 佳樹(香川淡水魚研究会)
【募集人数】
50名
【資料代】
300円(会員及び高校生以下は無料)
【参加申込】
メール、電話、ファックス、葉書等により、住所・氏名・年齢・性別・電話番号、E-mailアドレス(お持ちの方)を明示してください。
【申込期限】
平成23年10月21日(金)
【主 催】
みんなでつくる自然史博物館・香川
【共 催】
香川県(みどり保全課)・e−とぴあ・かがわ
【申込先(問合せ先)】
香川県環境森林部みどり保全課野生生物グループ
〒760-8570 高松市番町4-1-10
TEL:087-832-3212、FAX:087-806-0225
E-mail:midorihozen◎pref.kagawa.lg.jp(メールの際は、◎を@にご変更ください)