一般にはまだあまり知られないまま、お米から果物まで、ときには「減農薬」の切り札として用いられ、シロアリ駆除剤や防虫剤として身近な暮らしにも入り込んでいるネオニコチノイド系化合物(およびフィプロニル)――。有機リン系農薬の代替物として1990年代に開発されて以来、国内外を問わず使用が急拡大するネオニコチノイド系農薬は、その浸透性・残留性・神経毒性から、ミツバチの大量失踪が示唆するように生態系と生物多様性全体を脅かすばかりか、子どもたちの脳の発達にも悪影響をおよぼす可能性が指摘されています。
EUでのモラトリアムをはじめ世界的に研究や規制が進んでいますが、日本では各地で民間の削減努力が生まれつつある一方、全体的にはいまなお規制緩和の方向です。本助成は、予防原則を踏まえて、ネオニコチノイド系農薬の被害を防ぎ、規制のあり方や一般市民の消費行動を変える働きかけ、ネオニコチノイド系化合物の影響を市民の立場から検証する調査・研究、そしてすでに多くの環境化学物質と放射能に取り巻かれた私たちが、ネオニコチノイド系農薬にどう対処していくべきかを探る公共的な議論喚起など、問題解決に向けた効果的な取り組みを支援します。
【応募資格】
ネオニコチノイド系農薬に関する問題提起や、使用の削減ないし中止に取り組む個人および団体(ボランティアグループ、NPO/NGO、公益法人、研究機関、生産者など、地域、法人格、活動実績は問いません)
【助成金額】
総額300万円
a) 調査・研究部門 (合計80万円)
b) 広報・社会訴求部門(合計 80万円)
c) 市場“緑化”部門 (合計 60万円)
d) 政策提言部門(合計 80万円)
※備考
・1案件の助成上限は50 万円です。
・2部門以上にまたがる案件は、1部門を超えるごとに1部門あたり25 万円を加算した額を助成上限とします(例:2部門にまたがる場合の助成上限は75 万円)。
・助成対象となる活動の全予算額のうち、10%程度は申請者の自己資金を充当してください。
【助成対象期間】
2015年4月1日〜2016年 3月31日の間に実施される活動に助成
【応募受付期間】
2014年12月5日(金)〜2015年1月26日(月) 消印有効
【応募方法】
所定の申請用紙に必要事項を記入うえ、郵送かメールで公募事務局まで申請してください。申請用紙はabtウェブサイトからダウンロードしていただくか、公募担当までご請求ください。
http://www.actbeyondtrust.org/program/#program1
【送付先・問い合わせ先】
一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト 助成係
〒113-0034 東京都文京区湯島2-9-10-2F
助成担当:八木晴花
電話:070-6551-9266
E-Mail:grant◎actbeyondtrust.org (メールの際は◎を@にご変更ください)
http://www.actbeyondtrust.org
【詳 細】
一般社団法人アクト・ビヨンド・トラストホームページ>Information>2015年度「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」一般公募、申請受付中!
http://www.actbeyondtrust.org/info/1733/