今年は、ESD(持続可能な開発のための教育)の10年を迎えます。岡山市や名古屋市を中心に、全国各地で関連イベントが開催されます。その中でも、9月22-23日に開催された「ユニバESD大会」は、若者の熱気と活力が溢れる素晴らしい大会でした。
実践力×発信力をテーマに、岡山国際交流センターで2日に渡り、西日本を中心に関東から九州まで、およそ60名の中高校生と大学生が集まりました。
基調講演は、「ESDイノベーション」です。ESDの基本からこれまでの流れ、今後の発展可能性について学んだあとは、各地で活躍する学生の発表です。ESDについて知らないけれど、「活動してみたい。面白そう。」と思っている学生にとっては、各地の学校や地域で取り組んでいる実践内容は、とても刺激になったようです。
その後は、分科会に分かれて、ユニバ宣言やHAPPY動画、ESD風呂敷、リレー刺繍、サステナブルストーリーの企画と制作に取り掛かりました。ESDの重要キーワードでもある、「つながり」や「持続可能性」について、真剣に議論する参加者に感動を覚えつつも、短時間でどれだけの成果が出せるのかと不安に思う場面もありました。
しかし、最終日には、どの分科会からも素晴らしい検討プロセスと2日間の成果が発表されました。
この2日間の取組は、今後さらにブラッシュアップされて、11月6日に開催されるESDに関するユネスコ世界会議サブイベント「My ESD for the future we want」で、発表します。もちろん、一般の方も参加可能です。
ESDをキーワードに、学生を中心とした広域的な活動やネットワークは、日本国内ではまだ少ない状況にあります。今回の取組が、学生の自発的な取り組みや発信の広がりにつながるよう、今後の動きに期待しています。