最近、色々なところで「協働」という言葉を聞くようになりました。あらためて、国語辞典をひくと、「同じ目的のために、対等の立場で協力して共に働くこと」とあります。さらに深めて、「働く」は、ハタをラクにするに通じ、これらの意味をあわせると、「同じ目的のために、対等の立場で協力して、みんなが楽しくなるようにする。」となります。
そんな協働が、環境活動を通して、どんどん社会に広がっていけばいいなと思う今日この頃、愛媛県新居浜市で作成され、泉川中学校区に配布された「コミュニティーカレンダー」に出合いました。コミュニティーカレンダーの表紙には、学校と家庭と地域をむすぶとあり、1つのコミュニティである中学校区内のみんなが協力して、住みやすく、子どもたちにとって良い環境をつくるよう努める中から、作成されたとありました。
中をめくってみると、学校の目標から非常時の連絡先、小中学校と地域の行事が色別に分かりやすくまとめられていました。泉川校区と言えば、地域と学校が協力してアイロードという国道の清掃活動が知られています。実際のカレンダーにもその予定が書かれていました。
近頃はライフスタイルも、それぞれの世代によって違ってくるようになりました。外で働く人が多くなると、近所付き合いを含め、地域のつながりも疎遠になってしまいます。そんな中、小中学校やコミュニティで、今日はどんな行事があるかについて、1つにまとめられたカレンダーがあると、なかなか参加できない人でも予定を知ることができます。
このカレンダーをつくるために、それぞれの主体は、お互いの予定を持ち寄ることになります。今までは、そのような必要はなかったのかもしれません。しかし、少子高齢化、過疎、コミュニティの希薄化など、様々な問題や課題が山積する中、協働で作成するコミュニティーカレンダーは、課題解決に向けた1つのきっかけになるのではないかという気がしてなりません。
カレンダーは、神奈川県横浜市内の中学校区の事例を参考につくられたとあります。このようなコミュニティーカレンダーが、沢山のコミュニティなど地域単位で作成されれば、協働があちこちで生まれる可能性も広がるのではと期待しつつ、今後の新居浜市の動きに注目です。